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遊 び(あそび)
                                  深澤友子

建築用語に、あそびと言う言葉がある。
工作するにあたって作る余裕、隙間などの総称である。
もともと、建築の世界は、それこそミリメートル単位で表現される世界であるから、それは精巧で緻密な世界であるやに思われがちだが、そうでもないらしい。
たとえば、家具等を建物と言う器に据える時、その家具とぴったり同じだけのスペースを準備したのではそこに入れ込むことは不可能の場合が多い。そこで両サイドに前もって少々のゆとり(隙間)をわざわざ作るのである。つまり遊びが生ずるわけです。
考えるてみるに、人間の社会もそんなところがあったほうがよいのではないか。
すべて、1+1=2になってもね~。
人は少し丸みがないとね~
少しは遊びがないと、心にゆとりができないしね~
人間少しは面白みがないとね~
と、遊びだらけで、不真面目のわが身を肯定しているので あります。 
新しい年、そうは言ってもほどほどにバランスよく、働き、学び、そして遊びに…いずれも一生懸命がんばろうと思いをはせた次第です。

本年も同窓会にご協力を、よろしくお願い申し上げます。

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