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縁の下                                  深澤友子

 

よく考えると、同窓会にはいろいろな仕事があり、いろいろな立場の人がいて、お互いにその役割をこなしている。そしてそんな皆さんの仕事がし易いようにせねばならない、と考えています。実はそれも私の大切な仕事のひとつです。そこで私は、時には言わば〝縁の下の力持ち〟 ところがその〝縁の下〟 最近の住宅にはそれが無い! 以前は確かにありましたが、今、殆どの家の床下は排気口があるだけで、下が空いていない。 お隣のおばあちゃんが「いたかね?」と言いながら、玄関からではなく裏木戸を開けて入り、縁側に腰掛けて世間話をしながらお茶をしていく。そこに縁の下はありました。でも今は無い。そこでハタと気になりました。 幼児の乳歯が抜けたとき、上の歯は縁の下に、下の歯は屋根の上に、おまじないを唱えながら、立派な永久歯が生えてきますようにと願ったものです。 さて、今は、どうしたものでしょう! 世のお母さん方はどうしているのでしょうか。 そんなことを心配しているこの頃です。

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